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第15回 日本プライマリケア連合学会学術集会参加に関する活動報告

院長の杉下です。久しぶりのブログのアップとなってしまいましたが、先日、6月8日と9日の二日間、アクトシティ浜松で開催された「日本プライマリ・ケア連合学会(以下JPCA)学術大会」に「病鍼連携連絡協議会(以下当会)」の中部支部代表として参加してまいりましたので、標題の件についてご報告申し上げます。

昨年より、当会はJPCA学術大会において、主にあん摩施術(いわゆるマッサージ)を体験することを目的としたブース(以下、体験ブース)を設置させて頂く機会を頂戴しました。今年も昨年同様、会期中の2日間にわたり、体験ブースを設置する機会を頂戴し、今年はあん摩施術体験ブースのみならず、鍼打ち体験ブースの設置が叶いました。
あん摩体験ブースでは、当会所属の4名の施術者により、全体では約160名、私個人では30名以上の学会参加者にあん摩施術を体験して頂きました。昨年の体験ブース利用者は130名であったことから、予約システムを導入するなどの業務効率の改善を図ったことから動員数が増えたと考えられます。


また、先述の通り、本企画では大会開催地を地元とする公益社団法人静岡県鍼灸師会にご協力を賜り、鍼打ち体験ブースの設置が叶いました。鍼打ち体験ブースでは、厚さや硬さの異なったシリコンを複数枚重ねることで人体の構造を模した状態を再現できる刺鍼練習台を用いて、臨床で使用する実際の鍼を打つことができる取り組みを実施させていただきました。実施に当たり、参加者は鍼灸師の国家資格を有する施術者により、マンツーマンの指導になるよう努めていただいたため、参加者の満足度は高いものだと推察されました。また、鍼打ち体験ブースで使用した鍼が開催地の静岡県で製造されていること、体験ブースの設置に当たって鍼灸に与する団体・企業が手を取り合い実施に至ったことを知り、大変感銘を受けられていた参加者がいたことも大変興味深いものでありました。なお、鍼打ち体験ブースは、二日間で約120名の参加者が体験をしてくださいました。


こうして、医師、歯科医師、看護師、薬剤師、医学生など様々な職種の学会参加者に実際に体験してもらえたことで、あん摩は気持ち良い、受けるとすっきりするというだけではなく、可動域が変わったり、動作時の痛みや違和感が和らいだりということを実感して頂きました。我々が国家資格であるという基本的なことから、鍼灸のエビデンスや病院内でも鍼灸が行われていること、様々な形で地域医療連携に関わっていること、災害支援や卒後研修など様々な取り組みを行なっていることについてもお伝えさせて頂きました。

そして、本学会では「第14回JPCA SOCIAL ACTIVITY 2023 健康づくりエリアあんま施術体験に関する活動報告」という題名で、当院は僭越ながら筆頭演者として、前回のアンケート集計をもとに、昨年のあん摩施術体験の報告についてデジタルポスター発表をさせて頂きました。発表に際して、体験ブースの利用者の多くが、施術経験のない方であったこと、アンケートにおいてポジティブな感想が得られたことから、JPCA学術大会において体験ブースを設置させていただけたことには、十分に意味があったと考えております。一方で、質疑応答では、総合診療医2名から質問を頂き、鍼灸師やマッサージ師と連携するにはどうしたらいいのか?どのようにして繋がったらいいのか?という質問を頂きました。
この質問を受け、当会は鍼灸あん摩マッサージ指圧の普及を図るとともに、多職種との連携推進を促す活動を検討・実践していきたいと考えております。

活動参加のため臨時休業などでご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、今後の活動につきましてもご理解を賜りますよう何卒宜しくお願い申し上げます。
以上、簡単ではございますが、ご報告とさせていただきます。

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